お待たせしました。
Web更新作品「妖狐日記」を(セルフ)単行本化しました!
約3年間の努力を結集させて
A5/フルカラー/132ページ(本文128ページ)という薄くない同人誌が完成。
市販の本のように、背表紙でタイトルを確認できるという贅沢。
パラパラめくってオフラインで読めるという贅沢。
▼お値段も贅沢に2500円でBOOTHにて販売しています▼
https://booth.pm/ja/items/2196652
「もし妖狐日記が単行本として存在したら…」どんな感じなのか確かめたい方は是非。
▼PDF版も用意しました▼
https://kotoan.booth.pm/items/2197001
一度購入すれば、[購入した商品]→[注文詳細画面]→[ダウンロード]からダウンロードできます。
宣伝タイム終わり。
さて、ここからは実際に紙の本を作ったからこそ分かった裏話を書こうと思います。
1.どうしてこの価格になったのか
2.前回の更新からだいぶ時間が空いたのは何故か
1.どうしてこの価格になったのか
「フルカラー同人誌にしても2500円って結構高いのでは…?」と思われるかもしれません。
主観的に考えても高いなぁ…と感じます笑
現実的には1800円〜2200円くらいかなと考えていたのですが、実際はそれ以上になりました。
弱小サークルが少部数で同人誌を刷ると16ページの本でも1冊の原価が約400円だったりしますが、今回の原価は2210円です。
単行本とは名ばかりで、フルカラー+本文128ページで実質「画集」や「写真集」と同じ価格帯。
これにマージンを290円に設定して2500円になりました。
※BOOTHのシステム上、非データのマージンの下限は200円〜になっています
それでも1冊売れれば290円の利益が出るなら良いんじゃない?と思いますが、ここからさらにサービス利用料として一取引あたり「(商品価格+送料)×5.6%+22円」が引かれます。
送料が324円なので、(2500円+324円)×5.6%+22円=180.144円が引かれ、利益は約110円。
要するに、2500円の本が1冊売れると作者は板チョコ1枚を買えるようになります(笑)
もともと紙本として自分が欲しくて作ったので、今回は記念出品的な意味合いが大きいですね。
ちなみに100円で置いているPDF版でも約72円の利益が出るので、実は「2500円の紙本」でも「100円のPDF版」でも利益はそこまで差がないという不思議な状態。
世の紙本の価格設定に、どれほどの努力と戦略が詰め込まれているのか思い知らされました。
2.前回の更新からだいぶ時間が空いたのは何故か
前回の作品投稿から約2ヶ月も空いてしまいました…(妖狐日記に関しては4ヶ月)
本当はエアコミティアに合わせて販売しようと準備を進めていたのですが(他のサービスを利用して試作品も作り終えていた)、BOOTHで販売しようと改めて規約に合わせた入稿データを用意したり、せっかくなのでハンドルネームやサークル名を新しくしたり、いざ届いてみたら紙質が思っていたのと違ったので注文し直したりして時間が掛かってしまいました。
想定外だったのが、データ入稿から発送までのタイムラグが大きいという事。
ネットの投稿だったら間違いを修正してすぐに差し替えできるのですが、紙の本を作る時は週単位でのズレをスケジュールに組み込む必要がありそうです。
コミティア等のリアルイベントだったら「仕方ないこれでやるしかない」と諦めて世に出すのですが、何回も修正できる状況だと拘り続けて時間を費やしてしまいました。
何はともあれ、念願の妖狐日記(セルフ)単行本化を果たす事ができてとても満足。
これがあれば、「漫画を描いたよ〜」と自慢する事ができます。